瑕疵物件とは備えられている機能や要件が満たされていない物件のことをいいますが、大きく分けると2種類あります。1つめは物理的に大きな瑕疵がある物理的瑕疵物件です。例えば、土地の場合には土壌汚染があったり地盤が歪んでいることがあります。土地の境界線が曖昧といった瑕疵もあるようです。建物の場合には、耐震基準を満たしていなかったり建物にアスベストが使われているといったことが考えられます。
床下がシロアリの被害にあっていたり、建物の構造上に欠陥が生じていることもあります。
もう1つは心理的瑕疵物件で、過去に嫌悪感を感じるような出来事が起こっている物件のことをいいます。例えば、そこで孤独死が発生し、遺体が発見されるまで時間がかかったというようなことがあります。そこで自殺した人がいたり、事件や事故の現場になった場合なども考えられます。また、近隣に暴力団の事務所があったり、騒音が問題になっているというような建物ではなく周辺の環境に問題があることもあります。
日本全国たくさんの戸建てやマンション、アパートなどがあります。そこに住む人はいろいろな人生がありますが、中に合は不幸なことに家の中で不慮の死を遂げてしまう人もいます。そのような家は「事故物件」や「瑕疵物件」と呼ばれます。このような家は相場よりも安く購入できるのでお得です。賃貸であれば安く借りることも出来ますが、購入する場合にも、そこで不幸な出来事が起きたことが気にならないのであれば大変お得な物件と言えるでしょう。
ただし瑕疵物件でも差があります。例えば病死などであればまだしも、自殺やなかには他殺の場合であると、大きな瑕疵と言えるでしょう。
しかし、好立地の物件でかなりの値段の家でも、瑕疵物件であればかなり安い値段で買える事もあるので、瑕疵を気にしない人であれば、買って自分で住むもよし、リフォームやリノベーションを施して他人に貸すことも出来ます。ですが、他人に貸す場合には告知義務がある事を忘れてはなりません。