瑕疵物件の売買には、予め知っておきたいポイントがあります。
瑕疵物件は、建物に不具合があったり過去に不幸な事故が発生した建物で、不動産を売買する上でマイナス要素がある物件のことです。
壊れている物理的・法的・環境的・心理的の4つに分類され、「訳あり物件」とも呼ばれています。
売主は、住宅の瑕疵をすべて買主に告知する義務があり、買主が瑕疵を含めて価格を妥当だと判断することで成約となります。
もし購入後に知らされていなかった瑕疵が見つかった場合は、売主は責任を負わなければなりません。
瑕疵物件を売却する場合には、割引価格で取引されるのが一般的です。
物理的の場合は構造材によるものが多いので、補修によって解消すれば市場価格に近い価格で売却可能ですが、そのままだと市場価格の20~30%減となります。
法的なものは銀行のローンが組めないため買い手が見つかりにくく、市場価格の50%減が目安です。
心理的なものは状況によって差があるため20%~50%減と幅が広く、環境的なものは20~30%減の取引となります。
いわゆる事故物件にあえて住もうと考えている人は少なくありません。家賃の格安さにひかれることが主な理由です。
他にも何かが起こるのではという、好奇心を持つ人や情報発信を生業としている人もいます。
瑕疵物件に住むことを考えているなら、まずどんな物件があるかを検索してリサーチすることが大切です。
仲介業者には瑕疵物件であることを公開する義務があるため、検索で簡単に見つけることができます。
部屋や周囲の環境などもインターネットで調べられることは、しっかり情報収集します。
それから内見を予約して実際に物件を確認しましょう。
見学すると思ってた以上に明るく、住みやすそうに思えることもあります。
その逆もあるので内見は必須です。駅からどれくらいかかるか、買い物や銀行は近くにあるかといった生活環境も忘れずにチェックします。
瑕疵物件を専門に住む人がいるくらいですから、イメージするほど悪くはないと感じることもあるでしょう。